中華カーボンで街乗り用 1×11バイクを組み立てる-その3
大きな課題である、シフター&ハンドル周りがまだ悩み中ではあるけど、
パーツが部屋に溜まるのも紋々とするので、進んでる感を出すためにも付けられるパーツを着けてしまうことにした。
何よりも、一番不安視しているところを済ませてスッキリしたかった。
BBの圧入
で、この先は自己責任で読んでね。マネしても何があっても知りませんよ。もっとも、だれもマネしないと思うけど(笑)
一番の心配箇所である、BBからやることにした。
入れるのは、コレ。
Kakutus なるところの DUB BB86用。
コイツが後々問題となりました。まぁ、当方の道具の問題もあるけどね。
むしろ道具の問題だよ。
当方、圧入は初です。しかも相手は中華カーボン。下手こいて割れたりしたら、この計画はそこで終了。
計画どころか、2ヵ月待ったフレームが使えなくなる。
緊張しかない。加えて、道具も無い(苦笑)
その前に、スリーブがBBシェルに入らない?!
で、コイツがこの穴にこれが入るわけね、とイメージ出すためにBBのインナースリーブをシェルに通してみると、
なぜか通らない。
何か引っかかる。
???
え???
一瞬パニック。
途中まで入るけど、何かに引っ掛かりまっすぐに入らない。これじゃ右ワンが刺さらんよ。。。
BBの仕様を確認する。BB86、内径41mm、幅86mm(86.5mm?)
シェル側もBBも測るけど、幅86mm。共に問題なさそう。
どういうこと?
原因はコレ
。。。なるほど。ボトムハンガーのネジ受け? ナット?が邪魔していると。
特定のBBしか受け付けんと。そういうことですね。ショップの説明には何も書かれてませんでしたけど?
ちなみにシマノのホロ―テックBB。
スリーブ中央が深い。
で、DUB規格。
スリーブ中央が太い。ホロ―テックのBBくらい細ければ入るよと。
さて、手持ちのBBが使えないとなると、足回りを全面的に見直しになるワケです。
すげー面倒くさい。
邪魔なナットをカット!
ならばと、切りました。ネジ受け、切りました。
前回記事の最後に出したこの画像。「どーせコラムカットだろ?」って思われたでしょ?
コラムカットはまだ先です。たぶん先です。このBBが失敗したら、フロントフォークだけコラムカットせずに売ります(笑)
で、こいつをこんな感じで使います。フレームの保護にアルミ板を敷いてます。
幸い、ナットが柔らかいアルミで、あっという間にカット。
ネジくらい買っても良かったのですが、ついでにカット。
ネジのカットはナットの5倍時間を要しましたけどね。
なんだろう。これでもう何も怖くなくなった(笑)
この勢いで、BBを圧入開始!
とその前に。
バリをキレイにします。
このへんとか、もちろんBBシェル周辺も。
紙ヤスリや棒ヤスリなどで。
BB圧入の工具はコレ
二度と圧入なんかやらんし(たぶん)
先人の知恵を拝借して、コレでいく。
ちなみにワッシャーはアタシのアレンジです。この皿がほぼBBの外径と同じでして、これならセンター出しもイケるんじゃね?
と妄想したワケです。
結果から言うと、それは完全に妄想だったのですが、この皿を選んだことが後の奇跡を呼びました。
ちなみに、BBにはインストールマニュアルなどは付いていないので、
SRAMのBBのインストール動画やらサイトを参考にしてます。
まずは左から
まず、スリーブを外して左ワンだけを入れます。
前での工具をこんな感じで固定。
予定通り、センター確保!
ヤスリでツルツルにしたBBシェル周辺にグリスを塗って、
こうです。
反対側がこうです。
あとはゆっくり、慎重に回すだけ。
で、左はあっさりと入った。
ちょっと力が抜けた後に、ススッと入る感じは感動。
全然余裕なんですけど?
この時は思ってました。ここまでは余裕だったので、写真も撮りまくってました。
次に右ワン、しかし
こちらは、インナースリーブを取り付けた状態で入れます。
で、ここから写真が無くなります。かなりテンパってましたので(苦笑)
というのも、左ワンの手順で工具を左右入れ替えて、スリーブと右ワンをセットして、
途中までは順調かつ慎重に入れたのですが、あと1cmくらいのところで手応えがかなり硬くなる。
左ワンとは比べ物にならないくらいの硬さ。
何か嫌な予感がした
ので、一度締めるのを止めまして、工具をバラす。そして左ワン側から中を確認すると、、、
ズレてる。
この写真を撮れなかったくらい、テンパってました。
雑な絵で恐縮ですけど、BBシェル内部はこんな感じなんですよ。
左ワンにインナースリーブがハマっていない。
正しくはこうなるはず。
インナースリーブが左ワン内に刺さるハズなんです。
ツールのセンターが出せていなかったことによるわけですけど、
元々インナースリーブのはめ込みがかなりシビアなのよね。とか言い訳しますけど、、、
100% アタシがバカだから 道具のせいです
さて、こうなるともう手前で引っかかっている状態で圧力が加わっているため、正しく左ワンに収めることすらできない。
右から圧力をかけて、左ワンが運よく抜ければ良いけど、引っかかった箇所に集中的に圧力が掛かるので
先にフレームが割れる可能性大
右ワン抜いてやり直す? どうやって?
外す工具も、基本叩き系で、スリーブ内で均等に圧をかけなきゃいけない。てか、そもそも外すことなんて考えてないから、道具が無い。
完全に詰んだ。。。詰んだ?
最初のパーツ取付けで、こんなにも早く終わるとは。
ここは冷静に、今できることを考えてみる。
思いついた選択肢は3つ。
その1:取り外す工具を調達して、一度右ワンを外し、再度挿入する?
運よく抜ければ良いけど、おそらく無理っぽい。内部で曲がってるのでツールがきっちり使えない可能性大。
その2:BBを破壊して抜く
このBB、特にインナースリーブは樹脂製なので、プラカッターやらを駆使すれば、破壊できると思う。
その3:スリーブのズレを何とかして修正
スリーブのズレを何とかして修正して、左ワンに入れる。
見た感じ、ズレは1mmないくらい。ほんの少し。
フツーはフレーム最優先で「2」一択。
けどね、まずは「3」をチャレンジ。もう自棄です。
(と言いつつも、作業は慎重です)
スリーブのズレの修正を試みることにします。手持ちの、ありとあらゆる工具を持ち出し、細い棒を入れてゴムハンマーで慎重に叩いて様子を見ます。
すると、少し位置が調整されているように思える。
何度か繰り返し、指で内部を触り、0.x mmくらいのズレまで修復。できれば、このままスリーブをキッチリ収めるところまでやりたかったが、それは無理っぽい。
このままイケるか?
ということで、覚悟を決めて挿入を再開することに。かなりの緊張。ほんと、ウン十万のフレームじゃなくて良かった(笑)
で、かなり慎重に締め上げると「パコっ」という音と共に、左ワン挿入時と同じ手応えに変わり、無事挿入完了!
「ミシっ」とか「バリっ」じゃなくてよかった(笑)
ちなみに、右ワン中断前にどのくらい圧力をかけていたかというと、、、
前出の円ワッシャーが変形してました。(-_-;)
つまり、もしこの円ワッシャーよりも分厚く頑丈なモノで締め上げていたら、フレームの方が逝っていた可能性大。
あのタイミングで止めた自分を褒めたい。この円ワッシャーを選んだオレを褒めたい。
ばーか。
そしてあのBBを買うときの俺に言ってやりたい。
「純正(っぽいモノ)を買え」と
そして、「BBの圧入は正しいツールを使え」と
とにかく、難関と思われたBB圧入は、難関としての爪痕をしっかりと刻んで完了しました。
で、コレを書いている今現在ですが、2件ほどのトラブル発生で作業が進まず、正直こんな時間に書く記事ではないのですが、自棄になって記事を投稿した次第です。
ちなみに、2件とも中華パーツ&工具によるもの。
まったく楽しいですよ。チャイナバイクは(笑)
と言うわけで、次回はもう一つの不安箇所「フロントフォーク」やら「ヘッドセット」に着手します。
コメント