Suunto9 ファームウェア Ver 2.13.18
昨年末ころ、Suunto9のファームウェア(Ver 2.13.18)がバージョンアップした。
そのリリースノートの中にこんな一文が。
・新しいGPSファームウェアによりGPS追跡精度を改善
ということとは特に関係ないこともないですが、昨年夏くらいから懲りずにまたSunntoを持ち出して走っております。
気になるのはその「GPSログの追跡精度」はどんな感じに改善されたのか?
(特に記載は無かったけど、心拍計とか何か改善されてないかな?とかやや期待もしていた)


今となっては大分古くかつ酷使してきたGarmin fenix 5Sも、いまだにランニングで使っております。
2本同時にランニングで使うと、ラップアラートやらペースがまぁ違う。
ランニング開始から最初の1キロ通過時に、すでに5秒以上ズレることもよくある。そのまま2キロ3キロと進むにつれ、ラップアラートのズレも拡大。
アラートが鳴るのは必ずスントが先で、追ってガーミンのアラート。
同じ距離を走っても、スントが距離多め?でガーミンが距離少なめ?に出る。
ん~。
というわけで、久しぶりに比較してみることに。
最近のGarminもSony製のGPSチップセットを搭載してるって言うし。
(スント9はSony製のチップセット)
新しいガーミンもそろそろ気になるし。新型を検討する上でも、今のスントの精度は多少参考になるのかな?
あまりにも差があるようなら、この際新調してみるかって?
足も痛い中、そんなことを考えながら走ってました。
GPXSee
前回は画像合成とかで雑な比較でしたが、今回こんなアプリを見つけた。
簡単に言うとGPSログファイルを閲覧できるビューワーソフト。ありがたいことにフリーです。
詳しい用途は上記サイトを見ていただくとして、なんとこのアプリ、1データだけの閲覧にとどまらず、2データを同時に比較できる!操作もかなり簡単!
ニッチな用途ですが、私みたいな人にはうってつけ。
見れるファイルはざっと、こんな感じ。
GPX、TCX、FIT、KML、NMEA、IGC、CUP、SIGMA SLF、Suunto SML、LOC、GeoJSON、OziExplorer(PLT、RTE、WPT)、Garmin GPI&CSV、およびジオタグ付きJPEGファイル
で、そこから
「標高、速度、心拍数、ケイデンス、パワー、温度、ギア比/シフトのグラフ」を視覚化できる。
これ、ロードバイクの人には、既知のアプリなんですかね?
アプリの準備&起動
上記のサイトからインストーラーをダウンロード
↓
インストール
インストール後、目立つ位置にショートカットなどが生成されない場合は、
C:\Program Files\GPXSee
あたりを探して起動する。
比較データの準備
比較用のファイルを用意する。
Garmin Expressで比較する日の「tcxファイル」をダウンロード
Garmin Express画面右上の歯車から選ぶ。
同様に、Suunto APPで比較する日の「fitファイル」をダウンロード。
同じく画面右上から選べます。
で・す・が
スントはスマホアプリしかない。PCにデータを渡すのが面倒。
(この手の作業をする時に、スマホアプリしかないスントってホント面倒)
比較する
比較用のファイルを用意したら、GPXSeeの画面に二つのファイルをドラッグ&ドロップするだけ。
ブルーがSuunto9でグリーンがGarmin fenix 5S。
簡単。
地球のボタンを押せば、背景が地図になる。メニューの「Map」から表示する地図も選べる。
Google Mapとかは選べないけど、「OPEN Street MAP」「OPEN TOPO MAP」あたりで十分かと。
(マウスホイールで拡大縮小できる。地図により縮尺限度が異なる。)
Map上の表示は「POI」や「Data」メニューで色々追加表示することができる。
キロマーカーを選べば、もうランニングウォッチの管理画面と同じ?
画面下には、ファイル内に記録されている「標高」「速度」「心拍数」「ケイデンス」が見れる!
横軸は「Graph」メニューの「Time」(時間)か「Distance」(距離)で切り替え。
というわけで久しぶりに比べてみる
って感じで久しぶりに比較したわけです。
GPSの軌跡
スントのGPSの軌跡に関しては、以前と比べるとだいぶ良くなった気がしないでもない。
昔は頻繁に起きていたえげつないログ飛びも今のところ起こっていない。
傾向としては、細かく刻む感じ。ログの軌跡からも「毎秒捕捉」している感じが出ているけど、あまりに細かく左右に振れるため、視覚的にも実際の使用感もなんとなく実際の走行距離よりも長く計測されている感じがしないでもない。
つまり1キロ走る場合、平均的に1キロ到達の数m手前で「1キロ到達」を知らせてくる感じ。
(実際に1キロ通過したのかどうかは置いておく)
Garminの方は、Garmin Expressで表示すると図太い線で平均化されてますけど、こうやって見るとそれなりに波打ってる。一応、毎秒計測。
全体的な傾向として、Garminの方は実際の走行コースを「ショートカット」気味で、結果的に少しだけ「長めに走らされる」感じがします。
つまり1キロ走る場合、平均的に1キロに到達しても数m過ぎた地点で「1キロ到達」を知らせてくる感じ。
(実際に1キロ通過したのかどうかは置いておく)
しかし、この軌跡はGarmin fenix 5Sのモノで、チップセットも旧型のGPSチップセット(MediaTek製)。Suunto 9はSony製のGPSチップセットで、最近のガーミンに搭載されているチップと同じメーカー。
アルゴリズム的なモノが違えば、軌跡もかわるんでしょうけど、仮に最近のガーミンが手持ちのスント9の計測結果に近いとしたら?
ん~悩ましい。
心拍
これもスントについてはファームウェアに何らかの改善があったのか?あればいいなぁ
とかなり期待していたのですが、心拍に関しては相変わらずな印象。
もうここまで違うと、どっちが正しい(実際の心拍に近い)のか判りません。所詮手首なんで、こんなもんだとは思いますけど。
自分が最近気にしている「VO2Max」の値は心拍数値とペース、時間の計測が重要だと思われる。
ガーミンの心拍数は上手く丸められている感じがあるし、緩やかに上昇していて実際の感覚に近い。
スントはスントで鋭敏を通り越してもう何を計測しているのやらって感じの暴れっぷり。いきなりのぶち上げ感は「スタート直後で安定していない」と取るか、スロースタートしてるつもりでも実際は運動直後だとこれくらい心拍が上がるものなのか?
途中の振幅もちょっと激しすぎる気もするし、この日は結構息が上がっていたので、近しい数値であるようにも見えるけど。
ちなみにスント、装着位置が少しでも甘いと「心拍未計測」ってのは相変わらずでした。
特に、ランニングの途中で「未計測」を発動すると、なかなか復帰しない。正しいと思われる位置まで時計を締め上げても。
最悪、そのまま復帰せずにアクティビティを終えることもあります。


高度
これに関しては、当方のSuunto9は気圧計無しモデルなのでこんなものかと。
GPSログの精度が上がれば、高度の値も比例して良くなるってところかね。
まぁ、気圧校正とか気にせず使えるから、アタシにはこれで十分。
ただ、Garminの方は気圧計搭載ですけど、街中の短いランニングではこれが限界(苦笑)
着地点がブレた
GPXSeeについて書いたつもりが、最終的にGarminを新調したくなっている自分がいる。
スントの方が常にラップタイムが速い傾向なので、走っていても単純にモチベーションは上がる。
(実際の距離との関係が重要なわけではあるけども)
2本腕に巻いて走ると、どうしてもラップアラートが「先に鳴る」方に注意が向く。つまりスントの方。
「もうそんな距離走りました?」
「自分、そんなに速く走ってます?」
そんな感じ。テンションが上がる。
一方で、やや遅れてガーミンが「鳴る」距離を延ばせば伸ばすほどアラートが遅れ鳴る。
疲れもあり「まだ鳴らないの、まだ?まだ?スントはだいぶ前になったぞ」みたいな感じでようやく「鳴る」みたいな。
結果「自分、そんな(遅い)ペースですか?」
そんな感じになる。テンションが下がる。
(実際の距離との関係が重要なわけではあるけども)
けど手持ちのガーミンは、VO2Maxについてはかなり甘口だから、それはそれでテンションが上がるんだよなぁ。
(スントは、VO2Maxについてはかなり辛口。というか、スントの数値が実際の数値に近いことはなんとなく判っている)
Suica使えるのは魅力だよなぁ。
それにしてもスント、安くなったなぁ。
街ランくらいならこれくらいで十分なんだよなぁ。心拍計とかどんな感じなんだろうか?
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