KWICKER ブーツ&Clickerビンディング
他所では、チラホラ互換性アリという情報を耳にする
KWICKER ブーツ&Clicker ビンディング
KWICKER ブーツを検討中の人の中には、古いクリッカービンディングを使用したい人って、けっこう居ると思う。
その理由のひとつが、、、
「 ヒールカップ(を握って板を持ちたい!)!」
って事かと思われる(笑
ステップインの機能としてはヒールカップってほぼ不要な気もするのですが、
板の持ち運びを考えると、あるとナシでは大違いなこのパーツ。
現行のKWICKER bindingにはヒールカップ(もちろんハイバックも)付いて無い。
そのぶん、ブーツが恐ろしく硬いというわけだ。。。
で、KWICKERブーツと旧クリッカー ビンディングの互換性が気になるところ。
で、色々試してみることに。
(まずは室内での試し履き)
装着感を試す
手元のブーツは15-16 K2 Stark。
これに、K2の現行KWICKER BC binding、そして、K2のClicker(クリッカー)ビンディング数種類とSHIMANOのMSRスノーシュー用プレートで試してみた。(KWICKER bindingの着用感はきっとKWICKER BC bindingと変わらんでしょう)
基準になるのが「現行KWICKER BC Binding」の装着感。
当たり前だけど、軽い装着感。軽い踏み込みで一発でロックする。
ちなみに、アキュは1回の軽いロックの後、さらに踏み込んで完全にロックする2段機構。
クリッカー=クウィッカーは1回の踏み込みで完全にロック。
SHIMANOのMSRスノーシュー用プレートについては、現行KWICKER BC Binding同様の感覚で装着できる。続いて、古いK2のClickerビンディング数種。
手元のものはいずれも「SHIMANO製」の頃のモノ。
(BLTやSSTなど)
微妙な嚙み合わせ
これが、、、
左右の足共に現行KWICKER BC Bindingの様な軽い踏み込みではロックできない。
まだブーツ(金具)のアタリが出ていないためか??
現状では、踏み込んだだけではロックせず、手でロックレバーを下ろす必要がある、くらいハマらない。
ちなみに、センターディスクを取り除いた状態でブーツにはめると、軽い力(=正常な動作?)でロックできる。
手元のBLTやSSTなど4つの古いClicker(クリッカー)ビンディングがあるが、全て同様の状態。
どうもブーツのソールパターン(ブロックパターン)が影響するのか、センターディスク前方付近で僅かに干渉があるっぽい。
手元のクリッカービンディング全て同じ。
(もしかしたら、K2のMAGMAあたりのビンディングだと問題ないのかなぁ。。。けど、あれは使いたくないし。。。)
↑ この赤い部分がブーツのソールと干渉??
↑ブーツは白いチョーク跡のあたり。(※チョークは干渉範囲確認用に付けた物です)
まぁ、このままでもゲレンデだったら使えないレベルではないと思うけど、この状況に雪詰まりとか併発したら、、、
しかも、粉雪深雪でスタック→脱ぐ→再装着、など強く踏み込めない状況などはかなり心配。
また、湿り雪の固着も同様に不安。
クリッカーはアキュに比べて雪詰まりに弱いって聞くし。。。
アキュの場合は、踏み込めない状況でも手で板のヒール側をギュッと持ち上げる程度の力でロックできるけど、現状の古いK2のClickerビンディングを使用する場合は、この動作ではなかなか力が必要。
ちなみにKWICKER BC Bindingならヒール側をギュッと持ち上げる程度の力でロックできる。
干渉箇所は「ゴム」なので、「アタリが付けば変わる」様な状況はしばらく望めそうも無いので、、、
オトナの加工
オトナの工作。
削った(笑
上:削る前(ブルーの箇所が干渉箇所)
下:削った後(汚いですね)
1~2mmも削れば十分かな。
効果は、、、自分的には劇的に改善した感じ。
スムーズ。安心感しかない。
歩行には影響ないし、この加工で重篤な問題が発生するとも考え難いので、
KWICKER ブーツ&Clicker ビンディングの人にはお勧めの加工ですが、、、
↓
手持ちのビンディングとブーツとの相性の結果でこの様なことをしておりますが、
作業にあたっては、全て自己責任でお願いします。
加えて、他のクリッカービンディングとKWICKERブーツとの相性は当方の知るところではありませんのでご注意を。
互換性とは別に、板にセットしてみていくつか気になったことが。
まぁ、現時点ではネガティブ感が勝るところですが、、、
装着後の感じは?
つま先⇔かかと方向は可動余白はほとんど無い → これはステップイン共通の仕様。
アキュもKWICKERも似た様な感じ。
異なるのは横方向の動き。
アキュではビンディングを装着した状態でも、足の左右方向にけっこう可動する。
体を進行方向に前傾させたり後傾させることができる位の可動域。
(ストラップビンディングほどではなけいど)
この辺は、サイトにも書いてますね。
http://www.yonex.co.jp/snowboards/bindings/xts.html
一方、KWICKER。
もしかしたら、KWICKER ブーツ + Clicker ビンディング特有の状態かもしれませんが、
全方向への余白がかなり少ない。前後はもちろんですが左右ですら。。。
初装着した時に、ちょっと焦るレベル。
ブーツの硬さに加え、ビンディングとの遊びがほぼゼロですから。
ここまで全方向にホールドされていると、、、不安の方が大きい。
ヘンなこけ方すると、膝にきそう。。。
ただ、このホールド感から感じることが1つ。
あまりにも足が固定されているためか、板のフレックス(トーション?)が物凄く良く判る。
少しでも足に捻るような動きを加えると、スグに板がしなる&ねじれる。
これは好印象。。。と思いたい。
そして最後に。
何度やっても、いまだに装着動作に慣れない。。。
アキュは、ブーツとビンディングを比較的アバウトに足を合わせることができる。
つま先に引っ掛かりを感じたら踵を下ろす。
簡単。
滑りながらの装着も、初回一発目からデキるレベルの簡単さ。
2段ロックも、軽くオーリーするとほぼはまる。
一方、KWICKER。
つま先を、点で合わせる感じ(笑
現状、空振り多発。。。
しかも、上記のソール加工を施さないと1回の踏み込みでは到底ロックしないので、
オーリーはおろか、ロックするまで滑れないと思われる。
さて、現場ではどうなることやら。
ストラップビンディングからアキュに替えた時は比較的早く慣れた。
正直、現状KWICKERには不安しかない。
コメント
アキュとkwickerどちらも使ったことのあるbenoさんにききたい。
少し教えてください。
昔古いクリッカーを使ってて、10年ぶりにボードに誘われたので
数年前にアキュでそろえたのですが、昔のクリッカーは超簡単に何もしなくても、
前が引っかかれば足を下すだけで必ずカッチリ止まってたのに、
アキュはどうにもこうにもステップインにイン出来なくて><
どうにも止まらないからそのまま滑れずハマるまで20分くらいかかるんです。
雪も詰まってないし、なにもないのに入らない。
これどうやったら簡単に入るのでしょうか?
ステップインがハマらないからそのまま後ろが浮いた状態で子供について滑って降りたるしかなくて、ヨネックスこんなに使えないのかと超後悔。(><;)
結局今年も履けない不安しかなくて、行く気になれませんでしたの。
一体感が売りのアキュのXTR・・・。
どうすれば君と一体になれるのかwww
もう一体どころか1~2度しか合体できたことがないw
XTRがあまりに履けないので、昔のクリッカーによく似たkwickerにビンだけ変えようかと思うのですが、トリッパーABではやはりkwicker簡単にきっちりハマりませんかね?
sora さん こんにちは。
閲覧ありがとうございます。
すごくタイムリーというか、もしかしたら先ほど投稿した記事から来られたのかもしれませんが、、、
で、ご質問の件、かなり焦ってます(苦笑
ワタシの印象と真逆なので。。。
ヒントになるかどうかですが、、、
・ヒールカップの位置を後にズラす。
・ディスクカバー(樹脂製のカバー)に浮きが無いか確認する。
(もしくはディスクカバーを外して装着してみるとか)
・グリスでメンテする。
思いつくのはこのあたりでしょうか。。。
金具に不具合が無く、それでもハマらないのには
何か“障害”になっている箇所があるわけで、
ご自宅等で、ブーツを履かずにブーツを手持ちした状態で
ビンディグと合わせてみるのもアリかと思いますよ。
ステップインの機構に不具合がなければ、
手でブーツとビンディングを持った状態の力でもハマります。
逆に言えば、この程度の力でハマらない場合何か不具合があると思われます。
装着時のブーツとビンディングの隙間を除くと
「障害」が見えるかもしれませんね。
追記です。
ちょっと最後の一文が気になりまして。。。
> 昔のクリッカーによく似たkwickerにビンだけ変えようかと思うのですが、
> トリッパーABではやはりkwicker簡単にきっちりハマりませんかね?
トリッパーABとkwickerは互換性無いですね。
昔クリッカーブーツと現行のkwickerビンディングは互換性あると思います。
以上、念のため補足でした。。。